2012年02月20日

ロボットニュース -2011年9月号

SR15 及び CBARの製造開始

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ABD社はSR15ステアリングロボットと統合ペダルロボット(CBAR)を本年初頭にリリースしました。これらは軽量設計となっているため、ADAS評価や耐久試験に最適であるうえ、最も安価なロボット製品となっており、SR15は前回のニュースレターでお知らせしたTorusモデル同様車両のエアバッグを取り外す必要のないデザインとなっています。
CBARは小型軽量デザインでありながらブレーキ及びアクセルペダルの正確な制御が可能となっており、オプションでクラッチ制御も可能です。

RCソフトウェアでのFishhookテストグループ

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ABD社は2010年にSine-dwellテストにおいて初めてテストのグループ化を導入しました。それ以降多数のユーザーで活用いただいているとの報告が入っていますが、グループ化に今回NHTSA Fishhookテストグループも追加されました。Sine-dwellテストグループ同様、後処理機能に加え、SISテストも自動で含まれ、必要なテスト項目が全て自動で作成されるようになっています。

これは最新のソフトウェアバージョンで対応となっていますので、ご希望の方は代理店までお問い合わせください。

Euro NCAP ESCビデオライブラリー

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ご存知のように、Euro NCAPは欧州全域において衝突実験やESC評価など各種のテストを独自に行うことで車両の安全性を評価・検証している第三者機関であり、そこから出されるデータは広く参考にされています。NCAP sine-dwellテストは他各国例を挙げると英国のThatcham、スペインのIdiada、フランスのUTACなど各国のテスト機関で広く実施されており、それら全てにおいてはABD社製のSR60ステアリングロボットをご使用いただいています。その一例の動画がありますので以下のリンクでご確認ください。
www.euroncap.com/results/escperf.aspx

シフトチェンジを伴うドライバーレステスト

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ABD社では現在マニュアルトランスミッション車両でも使用できるドライバーレステストシステム(DTS)の量産1号機を製作しており、それによってこれまで無人で走行試験を実施するのはオートマチック車のみ可能という限定事項が解除されます。ギアチェンジロボットが対応しているシフトバターンは、Hパターン、Jパターン、シーケンシャルの全てにおいて対応可能です。ギアチェンジロボットの実際の動作は以下のYoutubeサイトでご確認いただけます。
youtu.be/QZhrdhlAoTg

RC version 7.04での追加機能
ABD社はロボットで使用するソフトウェアを更新致しました。今回の更新で新たに追加された機能として:
・CAN入力が最大29ビットのメッセージヘッダーまで対応できるようになり、慣性センサーを含むVBOX3iにも対応するようになりました。
・ステアリングロボットのテストで舵角制御テストにおいてもステアリングホイールに対してかけられる最大操舵トルクを指定できるようになりました。これにより更なる安全対策を採ることが可能となりました。
・ロボット動作時のリアルタイムディスプレイにおいて航空写真を使用できるようになり、またその写真もディスプレイの表示状況に応じて回転させることができます。
Sine-sweep周波数のブレンドレート設定がリニア又は対数(logarithmic)のどちらでも選択できるようになりました。(旧仕様は対数のみ)
・Continuous sineとSine-sweepテストにおいて、これまでのトータルテスト所要時間に対して何サイクルのテストを実施するか指定できるようになりました。
・その他多数の改善事項。

ソフトウェア更新をご希望の際は代理店までお問い合わせください。

後進時のパスフォローイング
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多数のユーザーからの要望に応じて、これまで前進のみ可能だったパスフォローイングが後進時でもご使用いただけるようになりました。更にアクセルロボット、ブレーキロボットといったペダルロボットとの併用で速度制御も正確に行うことが可能となります。この機能はオートパーキング機能やADAS技術の開発にご興味があるユーザーに対して有効な機能で、実際の動画はこちらからご覧ください。
youtu.be/vHMChlD7Ke0

ちょっと役立つ情報: ステアリングホイールアダプター使用時の取り付け確実性向上について

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ABD社はステアリングホイールアダプターの仕様を安全性と作業性の向上のためにこれまでは外側を向いていた締め付け用のネジ位置を内側へ変更しました。これまでのステアリングホイールアダプターも部品交換だけで仕様変更することができますので、価格についてはお問い合わせください。

設計変更時の検証において、アダプターをステアリングに固定するワイヤーを右上の写真にあるように交差させることで、高い操舵トルクでの動作時においても取り付け確実性が向上することが判明しました。取り付けの際にワイヤーの締め付けが足らない際には、ステアリングリム上でロボットの固定がずれることがあり、それはテスト結果に悪影響を及ぼします。

ABD社でのテストではワイヤーを交差させることで、およそ20%程度の確実性向上が確認されました。従いましてABD社としては、今後ステアリングホイールアダプターを使用される際には新旧問わずワイヤー部を交差する取り付け方法を推奨致します。
タグ:テスト
posted by abd at 16:30| 最新情報

ABD ロボットニュース- 2011年 4・5月版

もうひとつの大きな出来事- 200台目のロボットの納品

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2011年2月、ABD社は欧州の顧客に対してシリアルナンバーが200のロボットを納品致しました。 最初のSR30ステアリングロボットの納品から14年が経ち、その間に自動操だという単純な機能のみ保有していたロボットシリーズは、今や自動車の走行試験において14年前に比べて圧倒的に強化され拡充された機能を持つまでに発展しました。ステアリングロボットは操だトルク20Nmから175Nmまで、ペダル系操作ロボットはアクセル・ブレーキに加えクラッチと変速操作までも行えるようになり、更に無人運転システムや軟衝突試験用車両を含めると自動車の走行試験においてABD車は総合的なソリューションを提供できるようになりました。参考までに1997年に納品されたSR30のシリアルナンバー001は今どうなっているかと申しますと、今でも現役で使用されております。


ロボットコントローラーソフトウェアversion 7のリリース

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この度ABD社製ロボットに使用できるソフトウェアが大幅に更新されます。更新により多数の機能追加等が行われるのですが、例えばこれまで多数のユーザーからご要望いただいていたソフトウェアの完全日本語化や、オプションとなっていたRT3000との通信機能であるイーサネット接続機能が今後は全てのロボットにおいて標準で搭載され、更にFMVSS準拠のブレーキテスト項目も導入されることとなりました。(詳細は下部に記載しております) より便利で強力なツールとしてお使いいただけるVersion7の詳細をご希望のお客様は、ダイナテックまでお問い合わせください。

開発中- FMVSS準拠ブレーキ試験の導入 - 皆様のご意見・ご要望をお聞かせください。

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上でもお伝えしましたが、Version 7のソフトではブレーキ試験項目が追加されます。これは任意の距離を指定してその距離分を走行した後に複数回のブレーキ操作を可能にする機能であり、FMVSS105 ブレーキフェード試験の手順と合致しています。またご存知のようにこの試験はこの試験は一度でも途中で失敗すると、試験セットを最初からやり直す必要があるため、実施するドライバーにとっても簡単ではない試験となっていますが、Version7を導入いただいたブレーキロボットにおいては、非常に簡単に同試験を実施することができるようになります。 またFMVSS105やFMVSS135が広く参照されている現状を考え、FMVSS126 - Sine with dwellテストのように、ブレーキ試験用の新たなテストグループとしての追加を検討中です。つきましてはこの機能をより便利で簡単なものとするために実際にお使いになるであろうエンドユーザーからのお話を伺いたく、どのような試験手順が追加されれば簡単か、効率的か、等の意見がございましたら是非お知らせいただけますようお願い致します。

軟衝突試験用車両

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2010年にABDは軟衝突試験用車両(SCTV)の販売を開始いたしました。SCTVはADAS機器の評価用として設計された製品で、空気クッションに囲まれたモーター駆動の車両を使用しますので、実際の車両を使った際に起き得る衝突の危険を回避しつつ、試験を安全に行うことができます。実際に試験での使用をシミュレートした際の動画がありますのでこちらからご覧ください。here.


新製品: Track-Fiテレメトリーシステム
無人運転システム用品の派生としてスタートしましたが、ABD社はこの度テレメトリーシステム、Track-Fiをリリース致しました。WiFi技術を応用し、基地局・試験車両間の通信をより確実なものとすることができ、その通信距離は最大1km程度までご使用いただけます。Track-Fiは2.4Ghz帯または5Ghz帯のどちらかを選択して頂くIEEE 802.11準拠のシステムであるため、基本的に世界中どこにおいてもライセンスなしでご使用いただくことが可能です。 (ただし5Ghz帯のシステムは周波数によっては屋外での使用に制限があるものがございますのでご注意ください)


コネクター部の一部変更- USBとイーサネット接続の確実化
これまでロボットシステムのケーブル接続の中で、USBとイーサネットだけは標準規格の接続コネクターを使用してきましたが、使用中に抜ける、または使用中に通信が一瞬遮断することがある、等の報告をいただいたことがありました。そういったケースを防ぐために、ABD社ではLEMOコネクターをg用してより確実なケーブル接続オプションを提供することが可能となりました。このアップグレードは有償となってしまいますが、接続が不安定な機種等において単純修理よりもより確実な対策としてご検討ください。費用等に関してはダイナテック宛お問い合わせください。

DuraコントローラーABD社はこれまでのOmniとMonoの2種類のコントローラーに加えてDuraコントローラーを製品ラインアップに追加致しました。新しいDuraコントローラーは主に耐久試験や無人運転機能を使用した試験用として開発されておりステアリングロボットに加え、統合ペダルロボット(CBAR)も制御することが可能です。また無人運転システム用のセーフティコントローラーを内蔵しており、またPC機能を搭載しておりますので別途制御用のPCが必要ということがなく、車内設置の簡略化、短時間化が可能です(ディスプレイのみご用意ください)。詳細はダイナテックまでお問い合わせください。

2011年の展示会
ABD社は今年開催される以下の展示会に出展致します。ご多忙中とは思いますが、是非この機会にご足労頂き、新製品等をご覧ください。(5月18日、19日、20日に渡って開催される人とくるまのテクノロジー展では、同社の展示品としてSR15、SR60を実物展示いたします。)
posted by abd at 14:27| 最新情報